2017-05-25 第193回国会 参議院 法務委員会 第14号
○政府参考人(小川秀樹君) あくまで損害論一般としては、言わば発生した損害、あるいは差額説というような言い方もありますけれど、本来の状態とそれによって実現した状態との差をどう見るかということだと思います。
○政府参考人(小川秀樹君) あくまで損害論一般としては、言わば発生した損害、あるいは差額説というような言い方もありますけれど、本来の状態とそれによって実現した状態との差をどう見るかということだと思います。
差額説、あるいはその個々の損害を積み上げていって評価する積極損害、消極損害という形で評価するという実務が定着しております。これについても、本当に交通事故の被害に遭われた方の損害賠償に見合うものになっているのかという観点はもう一度考えないといけないのかもしれません。 さらに、福島原発事故、その他公害事件などでもそうですけれども、平穏的な生活権、あるいは包括的な生活利益というものが奪われてしまう。
差額説や損害事実説といった複数の見解があるとも聞いておるんですが、参考人の方々は何をもって損害とすべきであるというふうに考えるのか、それぞれ伺わせていただければと思います。
これに対しまして、損害額については、当然ながら出したお金と戻ってきたものの差額が損害だという差額説で固まっておりますので、これ自体は余り問題がない。したがって、その説明したかしないかというところの手当てをやらないと裁判が迅速化しないし、なかなか実効性が上がらないということは御指摘のとおりだと思います。